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牛久ニュース

第3回出張授業「はやぶさの涙」(的川泰宣先生)

10月21日(金)に、牛久本校でJAXAの名誉教授の的川泰宣先生による出張授業が行われました。「はやぶさの涙」というタイトルで、お話をいただきました。

 

前半は、太陽系と人間のお話でした。太陽系の質量のうち、太陽の質量は全体の何%でしょうか?

①50%  ②75%  ③90%

正解は③で、正確には99.85%だそうです。残りのほんの数%に地球や人間が含まれていて、とてもちっぽけな存在だと感じるのですが、見方を変えると、ほんの数%にしか満たない人間が、宇宙の誕生の謎を挑むようなとても大きな力を持っていて、そのことを誇りに思ってもよい、というとても勇気づけられるお話でした。

 

 

後半は、はやぶさに関するお話でした。はやぶさがイトカワに向けて旅立ったのは2003年で、地球に帰ってきたのが2010年ですが、的川先生ははやぶさプロジェクトに深く携わっていた方で、その時の裏話や印象に残っているエピソードなどを、とても深くお話していただきました。

 

 

はやぶさはたくさんの町工場の人たちの協力の下で作られたのですが、実際はプロジェクトメンバーが自分の足で日本中を駆け回って協力を募りました。元々プロジェクトの資金がそれほど潤沢ではなかったため、プロジェクトメンバーがそれぞれ知恵を絞って、自分の足を使って、足りない資金の分をカバーしました。そのことが後々、はやぶさが宇宙で想定外の試練を迎えたときに生きたそうです。

 

 

実際にはやぶさが完成して、打ち上げた後も、様々な問題が起きました。問題が起こるたびに、プロジェクトメンバーが知恵を絞り、時には夜通し議論を重ね、一致団結して問題を乗り越えていきました。しかし、目的地のイトカワから地球に戻るときに、はやぶさからの交信が完全に途絶えてしまいました。一度宇宙空間で交信が途絶えてから復活した事例は過去にはない、という絶望的な状況の中でも、プロジェクトメンバーは決してあきらめず、できる限りの手を尽くし、信じ続けた結果、はやぶさとの交信が復活したそうです。的川先生の言葉から、その時の臨場感がひしひしと伝わってきて、全員が引き込まれていきました。

 

 

そして、はやぶさが無事に地球に帰ってきて、はやぶさが消滅する寸前に撮った地球の写真を見たときには、教室内は大きな感動に包まれました。

 

 

はやぶさのまとめとして、最後に2つの言葉をお話されました。

 

『日本のモノづくりの素晴らしさ』 『適度な貧乏と未来への高い志』

 

当初は4年で地球に帰ってくる予定が、宇宙空間を7年間もさまよったにも関わらず、日本で作られた部品だけは全く壊れなかったそうです。「適度な貧乏」は、的川先生がNHKに出演したときに、はやぶさプロジェクトの成功の理由を聞かれたときに答えた言葉で、後に振り返って、「未来への高い志」という言葉を付け加えたそうです。お金がなかったけど、プロジェクトメンバーが高い志を持ち、知恵を絞って、足を使って、はやぶさを作り、それが宇宙で想定外の問題を乗り越える原動力になったと、とても深い言葉です。

 

 

以下、生徒の感想です。

地球や人間はとても小さく、びっくりしたけど、とても大きな力を持っていることにすごいと思った。

プロジェクトチームの方々の団結力と諦めない姿勢に本当に感動しました。

宇宙探査機を作る人たちの苦労や努力や、チームワークのすごさがわかった。

これからの人生で、志は高く持ち、諦めないという事を大切にしていきたいです。

「適度な貧乏」という言葉がとても印象的でした。とても楽しく学ぶことができました。

はやぶさの背景を詳しく知ることができて、宇宙に対する興味が今まで以上に深まりました。

的川先生の話は、宇宙のことだけでなく、人生の教訓になりました。

とても興味深かったので、今度本か映画を見たいと思います。

はやぶさが帰還の際に、曇がかった地球の美しさは感嘆ものでした。

 

 

ここには書き切れなかったのですが、たくさんの素晴らしい感想を生徒は書いてくれました。それだけ、今回の的川先生のお話は生徒の心に響いたのではないかな、と思います。遠方から来ていただき、素晴らしいお話をしていただいた的川先生には、本当に感謝の気持ちでいっぱいです。

 

 

年3回の出張授業はこれで最後になりますが、また次年度も生徒の興味が深まるような出張授業を企画していきたいと思います。

 

 

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